サンセリフ体(sans-serif)は欧文書体の分類のひとつで、セリフのない書体をいいます。日本語書体ではゴシック体が相当します。
字形が簡素であるため悪条件でも判読しやすいという特徴があり、駅や空港の案内板や道路標識など、公共のサインでも多く用いられています。Webにおいても、解像度の低いスクリーンや小さな文字サイズを考慮し、サンセリフ体が採用されることが多いようです。
Webでサンセリフ体を表示するには、CSSのfont-family
プロパティで具体的なファミリー名を指定するとともに、フォールバックとしてsans-serif
キーワードも指定するとよいでしょう。
body {
font-family: "Helvetica Neue", "Arial", sans-serif;
}
上記コード例では、第1候補のHelvetica Neueと第2候補のArialがともに利用できない場合、ブラウザーの設定に応じて利用可能なサンセリフ体が選ばれます。
- 小林章『欧文書体 その背景と使い方』美術出版社、2005
- 髙岡昌夫『欧文組版 組版の基礎とマナー』美術出版社、2010